2019年度チェーン・レクチャーのシラバス

担当校 龍谷大学(大宮キャンパス)
科目名 真宗学特殊研究B
講義題目

近代日本の中の宗教教団とその高等教育機関の役割

開講期間 前期2単位
開講日 原則として隔週金曜日5・6講時(16:45~19:55) 
コーディネーター

嵩満也(龍谷大学教授)

概要

日本社会の近代化の中で発展した高等宗教教育機関とその母体となった宗教教団は、近代化のプロセスにおいてどのような役割を果たしてきた(あるいは果たしてこなかった)のだろうか。この講義では、京都宗教系大学院連合に加盟している宗教系大学院とその母体となっている宗教団体がどのように機能し、あるいはその教団に属した人物群がどのような積極的な役割を果たしたのかということについて、チェーンレクチャー形式で論じていく。
従来、日本社会の近代化において、宗教教団の大半は何ら積極的な貢献を果たすことはなかったと考えられてきた。しかし、果たして本当にそうだったのだろうか。確かに、江戸時代以来の封建的な制度や組織の性格を温存したまま進められた伝統的な宗教教団の近代化にはさまざまな限界が存在した。けれども、1)高等教育機関の設立、2)雑誌等の刊行による言論活動、3)国際的なネットワークの構築といった点では、既に近代化の洗礼を受けていたキリスト教系の教団だけでなく、仏教や神道といった伝統的な宗教団体においても、時代の最先端とリンクする側面を持っていたのではないだろうか。
この講義では、各担当者がそれぞれの宗教教団の活動に焦点をあてて紹介し、日本近代化の中で宗教教団が果たした機能と役割についての再評価を試みる。

到達目標

仏教・キリスト教・神道の宗教教団とその高等教育機関が日本の近代化の中で果たした機能と役割についてさまざまな側面から理解する。  

授業計画

実施回開講日内容講師
第1回 4月12日

「日本近代化の中の仏教国際ネットワークの形成と教団の高等教育機関の役割」

龍谷大学 嵩 満也
第2回 4月26日 「日本近代化におけるキリスト教主義高等教育機関の役割-同志社を事例として-」

同志社大学 三宅 威仁

 

第3回 5月10日 「神道系大学における『建学の精神』と教育・研究」 皇學館大学 中山 郁
第4回 6月7日 「臨済宗相国寺派の教団近代化について」 花園大学 藤田 和敏
第5回 6月21日 「真宗大谷派の女性教化言説の変遷-明治・大正・昭和-」 大谷大学 福島 栄寿
第6回 6月28日 「近代の真言宗と高等教育」 高野山大学 奥山 直司
第7回 7月5日 「仏教教団の近代化と慈善事業-福田会育児院を創設した僧侶たち-」 種智院大学 宮城 洋一郎
第8回 7月19日 「近代化する仏教と大学制度」 佛教大学 大谷 栄一

成績評価基準

各担当者の課題(レポート、クイズ等)60%、平常点(質問・討論等)40%