2017年度チェーン・レクチャーのシラバス

担当校 花園大学
科目名 比較思想研究
講義題目 現代社会における宗教の意義
開講期間 春学期2単位
開講日 原則として隔週水曜日5・6講(16:20~19:30)
コーディネーター 佐々木閑(花園大学教授)

概要

京都・宗教系大学院連合は、大谷大学大学院、高野山大学大学院、種智院大学、同志社大学大学院、花園大学大学院、佛教大学大学院、龍谷大学大学院を加盟校として発足し、関連学会等諸協力団体のご協力を得ながら活動をしています。2006年度からは、加盟大学院間の単位互換制度を始め、2014年度からは新しく皇學館大学大学院が正式に加盟し、さらに幅広い教育・研究への取り組みを進めています。このチェーン・レクチャーはそのような取り組みの一環として、京都・宗教系大学院連合の加盟校の特色を活かした連続講義として隔週金曜日に開講されます。2017年度は「現代社会における宗教の意義」をテーマとし、各加盟校からの講師が、各校のオリジナリティに基づいた講義を展開します。聴講のみの受講も歓迎いたします。

到達目標

人は、きわめてすぐれた推測能力を身につけたせいで、大きな苦悩をも抱え込むこととなった。それは、「将来における自己の死を確信し、それを見つめながら長い一生を生きねばならない」という救われようのない苦悩である。そして、この人間存在に根ざす根本的苦悩からの救済を目指して生み出されたのが宗教である。この意味で宗教は、人間という生物種にしかあり得ない、人間独自の生命活動であるともいえよう。したがって宗教は、人の世がどのように変容し、文化・文明がどのように進展しようとも、人が死すべき存在である限りは必ず、人間社会の必須要素であり続ける。当然ながら、21世紀の現代においてもその立場は変わらない。科学的世界観で生きる現代人にあっても、「生きる杖」としての宗教の存在意義は全く変わることなく重大である。では、その宗教は、21世紀社会で具体的にどのような形態の活動を行うべきなのか。宗教が宗教としての役割を最も効果的に果たすには、どういった理念が求められるのか。今回のチェーンレクチャーでは、そういった「現代社会における宗教の意義」を、それぞれの宗教界の専門家に語っていただく。

授業計画

実施回開講日内容講師
第1回 4月12日

「明治維新の神仏分離と今現在」

皇學館大学 河野 訓
第2回 4月26日 「密教から見た臨床宗教師の可能性」 種智院大学 松本 峰哲
第3回 5月10日 「共に生きるというこ」 大谷大学 箕浦 暁雄
第4回 5月24日 「地域社会と宗教」 高野山大学 森本 一彦
第5回 6月7日 「現代文明における宗教性の方向」 花園大学 清水 大介
第6回 6月21日 「「死にたい」という声に向き合って ―自死対策と仏教―」 龍谷大学 野呂 靖
第7回 7月5日 「宗教と現代社会」 佛教大学 川内 教彰
第8回 7月19日 「米国のポップミュージックとキリスト教」 同志社大学 関谷 直人

成績評価基準

授業内課題として毎回小レポートを課します(80%)。また期末にレポートを課します(20%)。