2018年度チェーン・レクチャーのシラバス

担当校 佛教大学 
科目名 比較思想研究
講義題目

聖典研究の現状と課題

開講期間 春学期2単位
開講日 原則として隔週金曜日5・6講時(16:10~19:20) 
コーディネーター

川内教彰(佛教大学教授)

概要

仏典・聖書・コーランを始め、宗祖の教学書、神道関係の古典など、広い意味での聖典に対する研究は、宗教研究の基礎であり、その成果なく して研究の発展はありえないと言えるでしょう。 とくに中国や日本の仏教は、儒教の孝思想や老荘思想、神祇信仰や陰陽道と深く関わりながら発展してきた経緯がありますので、インドの仏教 と比較すると大きく変容しています。 では、どの程度変容したのか、仏教本来の思想との違いは何かという興味深いテーマを研究していく際、基準ともいえる仏教本来の思想を把 握しておかないと、変容の実態がつかめないことはいうまでもありません。 中国や日本の仏教思想や仏教文化を研究する場合にも、聖典研究の成果は必要不可欠なものであるといえるでしょう。 一方、近年の特徴として、聖典のデータベース化があげられます。かつて、図書館に籠って大蔵経を読み耽っていた時代から、研究室のパ ソコンの前で検索などの作業をする時代に大きく変化したといえるでしょう。現在では、聖典のデジタルアーカイブ化と共に、利便性を図った 検索や比較対照などのコンテンツ作成も進展してきています。 このような状況を踏まえて、今年度は担当の先生方から、「聖典研究の現状と課題」というテーマでご講義して頂くことになりました。 多くの方が受講されることを希望しています。 

到達目標

人聖典研究の意義を十分に理解するとともに、何が課題であるかを明確に把握することが目標である。 

授業計画

実施回開講日内容講師
第1回 4月13日6講時(17:50~19:20)、 4月20日6講時

「経典の解釈と再解釈 法然の場合」

    ※第1回のみ2講時に分けて行います。

佛教大学 本庄 良文
第2回 4月27日 「文化遺産としての寺社資料-「高野山アーカイブ」の試みから-」 高野山大学 櫻木 潤
第3回 5月11日 「古事記と日本書紀の受容史」 皇學館大学 加茂 正典
第4回 5月25日 「ネパール現存の梵文写本研究の現状と課題」 種智院大学 スダン・シャキャ
第5回 6月8日 「コンピュータを利用したチベット文献研究史個人的な体験から」 大谷大学 福田 洋一
第6回 6月22日 「ヘブライ語聖書(旧約聖書)研究の歴史と現状」 同志社大学 越後屋 朗
第7回 7月6日 「コンピュータを用いた聖典研究の現状と方法」 花園大学 師 茂樹
第8回 7月20日 「浄土経典研究の現状と課題」 龍谷大学 佐々木 大悟

成績評価基準

授業内課題として毎回小レポートを課します(80%)。また期末にレポートを課します(20%)。