同志社大学一神教学際研究センター セミナーのご案内

同志社大学大学院

同志社大学 一神教学際研究センター(CISMOR)
             
現代の過激派グループと世界分割:イスラームからの視点

この度、同志社大学一神教学際研究センターでは、2017年11月16日(木)にセミナーを開催することとなりましたので、ご案内申し上げます。
入場は無料、事前のお申込は不要ですので、どうぞ当日直接会場にお越しください。
皆様のご参加をお待ち申し上げております。
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【日時】 2017年11月16日(木)15:00-16:30
【会場】  同志社大学 今出川キャンパス 至誠館3階S33教室
      *京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」下車 3番出口より徒歩3分
【テーマ】現代の過激派グループと世界分割:イスラームからの視点
【講師】永田 正樹(法学博士)
【講師紹介】
ロンドン大学東洋アフリカ研究学院法学修士課程修了、ブルネル大学法学博士課程修了。研究分野は、イスラーム法、国際人権法。
【講義概容】
現代の過激派グループはイスラーム教のドグマを再び使用し、自分たちの目的達成のためにそれらを故意に誤解釈している。Dae’sh (いわゆるイスラーム国)がもっとも象徴的な例である。彼らは7世紀のKhawaji (ハワーリジュ派)のように彼らが支配する領域のみが”イスラームの家”であると主張し、それ以外の領域はすべて ”イスラームを拒否する人々の家” または”戦争の家”と主張、さらにイスラーム教徒の支配者に対して”異端”の宣言を行った。また、hijra(ヒジュラ)の概念を自衛上の目的ではなく、彼らの勢力拡大のために世界中からmilitary jihad(軍事的聖戦)の参加者を募り、イスラーム国を設立するために利用した。この講義はイスラームの歴史上これらのドグマがどのように発展し過激派グループにより現代において誤解釈されているかを考察する

1. イスラム教徒は宗教上Dar al-Islam にしか住めない?
(Dar al-Islamとは何?)
2. ヒジュラは現代においても宗教的義務? 
(ヒジュラは歴史上何度も宗教指導者または政治的リーダーにより行われた。Prophet(peace be upon him) のヒジュラとProphet (pbuh) 後のヒジュラの違い, ヒジュラに関するコーランの解釈とその目的)
3. Prophet (pbuh) の時代には存在しなかった軍事的聖戦は、なぜ現在において過激派に盛んにとなえられているか?
(中世のイスラム世界が影響してる?)
4.過激派の原点と異端
(7世紀にすでにProphet(pbuh) が過激派の原点について批判している。Jahiliyyahとの関連)

※研究者・学生対象
※申込不要
※参加費無料
※講義は英語で行いますが、日本語による解説もあります。

詳細は
http://www.doshisha.ac.jp/event/2017/1011/event-detail-2589.html
facebook https://www.facebook.com/doshisha.cismor

【主催】同志社大学 一神教学際研究センター (CISMOR) 
お問い合わせ… 同志社大学 一神教学際研究センター ℡ 075-251-3726
rc-issin@mail.doshisha.ac.jp

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